2013年11月4日月曜日

不磷寺(ふりんじ)の坐禅会

以前、紹介した多賀城市にある臨済宗妙心寺派の不磷寺(ふりんじ)で坐禅会に参加する機会がありました。


http://www.hurinji.com/index.htm


不磷寺の坐禅会には早朝坐禅会と仙台禅道会の二つがありますが、今回参加できたのは仙台禅道会のものです。

不磷寺の坐禅会は基本的に毎月第四土日ですが、瑞巌寺から来られる老師のご都合により変動があるので、必ず問い合わせが必要とのことです。

本堂前の駐車場には十数台分のスペースがありました。本堂前の下駄箱に靴を脱いであがります。地下の坐禅堂は明るく、四列に坐蒲が並べられ、30名前後が坐禅できる広さがありました。臨済宗なので、向かい合わせの配列です。禅堂入口前に氏名住所を書く紙があり、参加費千円を置きます。

坐禅の仕方と当日の流れについてていねいな説明を受けました。手は法界定印(ほっかいじょういん)ではなく、結び手または白隠流と呼ばれる形であるのは、前回の保春院と同じです。午後四時からは自由な坐禅の時間なので、各自バラバラの時間に来て坐り始めます。この時間帯には時を告げる合図がありません。慣れない雰囲気の中で緊張してしまい、なかなか落ち着いて集中できませんでした。

トイレの時間をはさんで、午後五時、師家(しけ)とも呼ばれる老師の提唱(ていしょう)が始まります。禅に関する古い書物を老師が読み上げ、その内容を解説します。臨済宗の坐禅ではあるレベルに達すると公案という課題のようなものを師家からもらって坐禅するのですが、この書物は公案に関する書物のようです。

テキストは返却するので確認できないのですが、碧巌録であったと思います。漢文で書かれており、老師がどこを読んで説明なさっているのかを追いかけるのにまごついてしまいました。

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近代デジタルライブラリーのサイトにそれらしいものを見つけました。

http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920680/8

巻第五 第四十一則あたりです。このサイトには原文と書き下し文があります。
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再びトイレ休憩をはさんで、六時からは参禅の時間です。少なくとも1~2年は要するという坐禅経験を積んで一定のレベルに達した人達だけが二階に移動し、老師と禅問答のようなことをします。その間、自分のような者は禅堂で静かに坐禅して待ちます。

坐禅では半眼に目を開いたまま行います。見えるのは目の前をどすどすと歩くお坊様達の足です。このあたりがいかにも修行の場だなぁと感じました。老師のお顔を拝見する機会はありませんでした。

参禅が終了すると、正式な坐禅の時間です。20分間くらいであったと記憶しています。直日(じきじつ)と呼ばれる指導役のお坊様が警策(きょうさく)を持って廻ります。

以上がおおまかな流れです。この間、お経(白隠禅師坐禅和讃および四引誓願文(しぐせいがんぶん))を読んだり、三拝の礼拝があります。最後に茶礼があり、経験者の様子を見まねてお茶をてきぱきと頂いて終了です。お菓子も頂戴しますが、ポケットに入れて持ち帰るだけです。

以上の流れは修行道場の作法に沿ったものだということです。われわれのような一般人も参加するので、簡素化され緩やかにされた部分も当然ありましょうが、本格的修行道場の雰囲気の一端をうかがい知ることができてうれしく思いました。