2016年1月9日土曜日

マハーカルナー禅師の原始仏教トーク-No.025-Guide Meditation on Sati~気づきのためのガイド瞑想~(podcastの音声から文字起こししたもの)

※ 追記:以下の※を追加しました。

※ No.024-Sati- 今、この瞬間に気づく~は、過去に掲載済みですので、ここをクリックしてください。


これはpodcastの音声を聴いて文字にしたものです。誤字脱字があるかもしれません。見つけ次第訂正したいと思います。

すでに同じ音声の文字起こしをなさっている他の方がいらっしゃるかもしれませんが、無常の世の中、自然災害、事故、等なんらかの理由で、音声や文字で伝える幾つかのサイトが一度に失われてもおかしくありません。

そのような状況下でも、残っているサイトがあれば、貴重な教えを残すことができると考えて、自分も文字にしたものを掲載します。

-------(女性ナレーション)--------

今日は、サティについてのガイドメディテーションです。

禅師が、サティを喚起させる言葉を、ゆっくり話されますから、皆さんは、静かで平安な心で、それをお聞きください。

心の奥底へ、言葉を沈殿させていくつもりで、お聞きください。

---------(禅師のガイド)---------

(※ お鈴の音が、約7秒置きに1回ずつ3回鳴った後、禅師のガイド開始。以降、約7秒置きに1回ずつ、ガイドの最後まで、背景にお鈴の音。)

あなたは今、この瞬間、まさに、この場所で起きつつある現象を、正確に、淡々と、客観的に、見つめています。


淡々と聞いています。


淡々と経験しています。


そのとき、心には、いかなる感情も生起していません。


心はちょうど、窓の外を見つめているように、客観的に、受動的に、淡々と、経験を、感受しています。


そのとき心には、どんなバイアスも、好き嫌いも、先入観も、えこひいきも、ありません。


心は、誰の味方でも、ありません。


心は、誰の批判もしません。


心は、そこに起きつつある現象を、ただ、公平に、観察しています。


何の感情も、生起していません。


心が、快いものや、好きなものや、受け入れやすいものに、とらわれることは、ありません。


心が、不快なものや、嫌(いや)なものや、受け入れ難(がた)いものを、避けることも、ありません。


そこには、思考が、ありません。


経験しているものに、名前をつけることも、ありません。


心は、はっきりと、みずみずしく、対象を感受していますが、それが何かを、知りません。


それについて、考えることも、ありません。


一輪のバラを見ていても、それが一輪のバラだという思いは、心に、一切、生起しません。


一輪のバラ、という概念が、心を汚(けが)すことは、ありません。


時間が過ぎていきます。


しかし、時間は、概念に過ぎません。


時間という概念から、自由になれば、過去を思い出すことも無いし、未来を想像することも、ありません。


そこにあるのは、今この瞬間、以外に、ありません。


今この瞬間が、生起消滅を繰り返しながら、柔らかく、ゆっくりと、流れていきます。


心は、常に、今この瞬間、がある、今この瞬間、にあります。


心は、今この瞬間、今この瞬間と共に、とどまっています。


今この瞬間の対象を、経験しているとき、心に、一切の思考は、生起しません。


ですから、私、という視点も、生起しません。


今この瞬間、には、私、は、ありません。


サティを育(はぐく)もう、という心が、生起しました。


そのときの心は、確かに、今の自分から、より善い自分への移行を、望んでいたかも、しれません。


しかし、そのときの心は、今ここには、ありません。


もう、心が、今この瞬間、から、この瞬間ではない状態に、移っていくことは、ありません。


心は、今この瞬間、にしか、ありません。


心に目的があるとしたら、今この瞬間、と共にあること、ただ、それだけです。


心が望むすべて、それは、今この瞬間、と共にあること、ただ、それだけです。


心が、今この瞬間、と共にあるとき、私、という視点は、ありません。


私、は、そこにいません。


私、という視点は、完全に、欠落しています。


今この瞬間、の経験に、名前をつけたり、経験を一般化したり、概念化したりすることは、ありません。


それは、心が、今この瞬間、から離れることであり、今この瞬間、を過去に、追いやることだからです。


対象が、五官に感受されたとき、それが何かを、思い出す前に、その名前や使い道を、思い出す前に、それが好きだったかどうかを、思い出す前に、そこに、ほんの一瞬の、純粋な静寂があることを、時間の流れが止まるような、一瞬があることを、見つけてください。


その純粋な静寂の中にだけ、今この瞬間、があるのです。


母親が、目の前に現れた瞬間、彼女の名前を、まだ思い出していない、一瞬の静寂があります。


彼女についての、一切の思考が、まだ始まっていない、一瞬の静寂があります。


彼女が、誰だったか、まだ判断していない、一瞬の、静寂が、あります。


その一瞬を、大切にしてください。


その純粋な、静寂の中に、今この瞬間、があるのです。


その純粋な静寂の中では、輪廻の流れが、止まっています。


そこに、サンサーラからの、出口が、あるのです。


そこに、永遠のダンマへの、入口が、あるのです。


以上
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